ベルデ軽井沢
今日から半年間、ぷれジョブの活動でベルデ軽井沢にお世話になります。
広大な宿泊施設ですが、泊まることだけにとどまらない、色々な企画が楽しい場所なのです。
最近よく聞く「インクルージョン」という言葉が、ごく当たり前に実現されている職場は、建物に入った瞬間に空気が違います。
自給自足体験2日目
自給自足体験2日目。
今日のメインの仕事はコンニャク作りでした。火をおこすところからはじめる。コンニャクを茹でながら、お昼の支度。米を昔ながらの機械で精米し羽釜で炊きました。どこからともなくサツマイモや高野豆腐が出てきて、お汁もできました。出来たての味噌田楽がオカズ。そのあとは黒豆をはたいてさやからだしました。途中あそびで、食用の種をとるためのカボチャをくりぬいて、ハロウィン気分。
1日はゆっくりと過ぎて行きます。
山崎さんの生き方は「自給自足の生活こそが素晴らしい!なるべくお金は使わない!」などというこだわりは一切ないのです。そこが大きな魅力。大切なのは、今自分が本当に何がしたいのか、という点しか見ないこと。欲しくてつくれないものは、お金を出して買うし、外食だってしたいときはする。
職業や生活スタイルを先にデザインして、そこに自分をあわせるやり方と、
まわりは見ずに自分のしたいことをやっているうちにいつのまにかスタイルが出来上がっていた、というやり方。
両者には大きな隔たりがあることを感じました。
土地を買いたい、と願う人には土地を売りたい、という人があらわれる。
どこかにいい土地ないかな、と願う人には、ただでもいいから土地を使ってもらいたい、という人があらわれる。
そんなふうに、自分のしたいこと、したくないことに敏感になるうちに、その人にしか開けない道が不思議と開いていくものなのだなあ、と思いました。
職業体験
今日は学校での職業体験授業に参加させてもらえなかった娘のために自ら企画した職業体験の日でした!
体験したのは「自給自足」という職業?!
お金を稼ぐ、というところから職業を考えるのではなく、どう生きたいか、から生活を考える山崎さんが先生です。
朝つくと、そこにはすでに4人も人がいる。従業員なんて存在しないのに、そこで働きたい人が自主的に自然と集まってくる。
今日は干し芋をつくることになり、大きな羽釜で芋を煮ます。まってるあいだに、干しリンゴをつくったり、米をひいて米粉をつくり、七輪でそれをおせんべに焼いてみたり、ヤギにえさをあげたり。芋が煮えたら切って並べて干します。
すべての作業がお金とは引き換えにしない作業。
普段の毎日が、お金を稼いでは使うことでまわっていると、お金にならない家事などに時間
を割くことが損な気分になります。でも、生活がまるごとお金から離れている場では、この、お金と取り替えないという行為がものすごく贅沢に感じられるのが不思議です。
「こんなにたくさん干し芋できちゃってどうする?」「うふふ!長い冬のお楽しみ!」といった会話。売ったらいくらかな?と考えるのは私だけ。
もちよりのお昼の食卓も買ったものは恐らく1割程度。
決まってることは何もなく、その時その時で臨機応変にやることを決めていく。そして色々なタイプの仕事があり、なにかしら自分のできることがある。
明日も続きます。
霧の軽井沢
今日は信州佐久じゃらんの取材でした。
軽井沢は例によって天候悪し。
雨の中の森もまた素敵!という撮影になりました。
でも、このミステリアスな天候こそ軽井沢の魅力ですよね。
上発地婦人部総会
今日は地区の婦人部の総会でした。
「婦人」が集まる会は、ありとあらゆる分野の話題が出てきて、とても勉強になります!
乳癌検診の正しい受け方、最近開発の進んでいる佐久平の新しいクリニックの評判、花粉症対策、すぐ壊れてしまうランドセル、少年サッカーや少年野球における親の思い、軽井沢の箱物の今後などなど。
なかでも特に介護の話題はみんな真剣です。もう通り過ぎた人、真っ只中の人、これからの人。それぞれがお互いの環境を知り尽くし、心の内も知り尽くしているからこその、本音のトークから、みんなが元気になっていきます。
小さな、でも歴史のある地域社会ならではの魅力です。
いちから自分の手で
朝8時からモトテカコーヒーでの「Business&Community Meeting」に参加しました。
モトテカの星野雅弘さんが、ソーシャルビジネスの必要性についてお話しされました。
地元の人も、軽井沢を訪れた人も、みんな活気を持って生活出来ていた頃のお話しは印象的でした。
その頃と現代を比べると失われたものがあまりにも大きい。
生きていくためにお金はどうしても必要。だけどそれを最優先にしたとき、果たして残るものは?
ビジネスの世界にありながらも目先の成功にとらわれず、自分が生きる上で本当にやりたいことは何か、という点から目をそらさない。
そんな星野さんの姿勢から、これからの社会をいちから自分の手で作っていくんだ、という強い覚悟がずっしりと伝わってきました。
布ができるまで
母の、糸紡ぎ、機織りについて書いてきましたが、これがその完成品です。
縦糸は市販のもので、横糸に自分で紡いだ糸を使っています。糸は太さが一定ではないのですが、そこがまたいい味になりました。
一緒に作業をした女性が5月に結婚するので、母はウェディングドレスにしたいくらいだと言って、仕上がり具合に大興奮でした。
普段あったりまえで着ている服ですが、服は布でできていて、布は糸を縦と横に置いて交互に組み合わせることでできていて、その糸は綿から紡ぎだされたものなのだ、ということの全てをしっかりと見ることができました。そしてそれを成し遂げるのに、人間は計り知れないほど考えに考えて、工夫し、生活に役立ててきたのだと痛感しました。
機織り
糸紡ぎに成功した母は、お友達と二人でいよいよ機織りに取りかかりました。
明治時代の機械を使ってみると、要所要所に、作業がうまく行くようなたくさんの工夫が凝らされていることがわかるそうです。
そういった意味で、各地に残っている機織り機は、それぞれにみんな違います。
その人がその工夫を思いついたその瞬間の喜びを共有でき、本当にわくわくするそうです。
使いこなそうとする段階で、母にも様々な失敗が起こります。ただ、過去に誰もがやっていたシンプルな作業なのだからと、あきらめずに取り組むことができました。
するとよく考えればなぜ失敗したかが必ずわかり、問題を一つひとつ解決できるのです。そこが面白い!
また、非常に手間がかかる作業ではありますが、その苦労をわすれてしまうほど、糸をかけた機織り機の姿は美しいのです。
糸紡ぎ
毎年農作業が終わった冬、母は色々な手仕事に挑戦します。
今年は偶然、明治時代の解体された機織り機が見事に組み立てられ命を吹きかえそたのを見て感動し、それを使うために糸を紡ぐところからやってみようということになりました。
数日の試行錯誤のうち、打ち直した真綿からスルスルと糸がでてくるように。
常に微妙なコントロールが必要なので、絶え間ない集中が続きます。
するとまるで、同じように糸を紡いでいた昔の人達と交信しているかのようだと言います。昔の人を照らしていたのと同じ、陽の光に包まれていると思うと、何とも幸せな気分なのだそうです。
どんど焼き
今日はどんど焼きでした。
道祖神様が、皆の家が火事にならないよう身代わりとなって、自分の家を焼いて下さると聞いたことがあります。
それにしても今日は風が強かったせいか、ものすごい勢いで、あっという間に燃えていきました。
まゆだまもとてもきれいでした。
浅間山に見守られ、また村は新しい年を生きはじめました。
紫の霧
森ではムラサキシキブの実が盛りです。
一粒一粒がキラキラして、とても魅力的です。
群生しているので、遠くから見ると、紫色の薄い霧のよう。
幻想的です。
たくあん
今年たくさんとれた大根でたくあんを仕込みました。
ヌカと塩は購入したものを使用。
ザラメをほんの少しと、渋柿の皮を入れました。
うちの唐辛子もいれました。
だいたい1ヶ月で完成です。
冬支度
私がクリスマスコンサートの曲のアレンジをしている横で、父(イラストレーター)は雑誌の表紙になるカラフルなクリスマスツリーの絵を仕上げています。
いよいよ冬です。
この、冬を過ごす緊張感は、都会では感じたことのない感覚でした。
ただの寒さから来る緊張感だけではありません。
まず食べ物がとれない季節、という緊張感があります。母は切り干し大根や干し芋などの保存食の作製に追われています。
そして雪です。車の時代とはいえ、スノータイヤに履き替えたり、履き替えても滑ったり、見えない側溝に落ちないように注意が必要です。
水道管が凍ってしまうかも、という心配もあります。
生活の中にたくさんの危機感が割り込んできます。
そんなスリリングな冬が、長く長く続くのが軽井沢です。
浅間山も初冠雪。このあたりでは昔から浅間が3回白くなったら里にも雪が降ると言われています。
冬支度のはじまりです。
柿簾
私のデスクの窓の外に素敵な柿のカーテンができました。
柿簾というのだそうです。
渋柿を試しにほんのすこしなめたら、ほんとにほんとに渋かったです。
誰がどんな偶然で渋柿が甘くなることを発見したのでしょうか......
鯖街道もそうです。
若狭湾から京都まで、鯖に塩をまぶして、一晩寝ずに歩き続けます。
そして京都につくときに「ちょうどよい」味になっている!
コンニャクもしかり。
そういうアナログ的偶然に大きな価値を感じます。
コンニャク
母は自作コンニャク芋からコンニャクをつくります。
最初はコンニャクを固めるために水酸化カルシウムを使っていましたが、試行錯誤の末に、今ではわらを焼いた灰を煮た汁を使って、上手に作ることができるようになりました。わらの焼きかげんで、煮汁のアルカリの度合いがかわってくるため、超微妙な作業です。
簡易かまどでなべをかきまわし、色々なものを真剣な表情で加えていく母は、まるで魔女のよう!
こんなかわいらしいコンニャクが出来上がります。
売っているものとはまるで別のものかと思うほどに、味も食感も違います。
それにしても、誰がコンニャクのつくりかたを発見したのか、不思議でなりません。だってすりおろしたコンニャク芋はとんでもないシロモノ!口にほんの少しついただけでビリビリして死にそう。これを食べ物にしようと思える発想を持てるなんて、人間て本当にすごい生き物です。
追分 ホンモノ市
今日は追分宿でホンモノ市が開かれました。
油屋のお庭が会場です。クラフト作品や古本、パンやケーキなどのお店が並びます。ゆったりと楽しめる、のどかな雰囲気のフェアでした。
明日も開催されます。
秋の軽井沢をお楽しみください。
生の軽井沢
今日は演奏会のトークで、連休の軽井沢をお楽しみのお客様に、住んでみてはじめてわかる軽井沢の姿をお話ししてみました。
隙間風があまりに冷たく頭痛に襲われ目覚めたこと、絵本でよく見る野生動物と本物とのイメージのギャップなど、熱心にきいていただきました。
軽井沢という町も、どちらかというとイメージが先行しているのではないかと思います。
実際に住んでみて、軽井沢の魅力は先行イメージとはまったく別のところにありました。
そんな、軽井沢の「生っぽい」一面を、旅行のお客様にもほんの少しお裾分けです。
ヌゥイ@軽井沢
今日は、20年以上にわたってステージ用のドレスをお願いしてきたヌゥイの、軽井沢でのトランクショーの会場の下見をしました。
私を中心に、音楽とドレスがどんな風に生まれてきたか。
結構ドラマがあります。
この秋冬のヌゥイの新作をご覧いただくとともに、演奏とトークで、ドレスが生まれるまでをお楽しみいただける会を企画中です。
Body Tectスタジオ軽井沢
今日はコラムを連載している軽井沢ニュース10月号のための取材で、Body Tectスタジオ軽井沢の荻山悟史さんにお話を伺いました。
ここでは筋肉トレーニング、整体、ヨガ、ピラティスなどを通し、自分自身の身体への理解を深め、精神的な部分まで含め、本来持っている能力を最大限引き出すためのプログラムを提供してもらえます。
筋肉は各部分ごとにトレーニングをするだけではかえって全体のバランスは崩れてしまうのだそうです。むしろ体中の筋肉を上手につないで使うことを覚え、流れを生み出すことが大切。それが、血液の流れ、リンパの流れ、さらには気の流れまでも高める結果となります。
なるほど。そしてここから先が更にすごかった。
自分が良い状態であるということは、そのとき自分が相手にしているもの、たとえば私だったら音楽も自然と良い状態になる。そういった自分と相手の状態の連鎖に敏感になれない人は、一流にはなれない。と、まさに納得。
お話を終えて車中で一人になったとき、来たときよりも元気な気分になっていた自分に気付きました。その理由を考えて、さらに納得。
荻山さんは、お寺でもそう見れないような完璧な「平常心」を保っていらしたのです。自分の心に動きがあれば、それは善かれ悪しかれ相手の心をかき回してしまう。逆に荻山さんにとってのご自身の良い状態は平常心なのであり、それは相手にも必ず良い状態を及ぼす。
人を元気にさせる仕事とはこういうことを意味するのだと、深く理解しました。
黒あずき
うちでとれた黒あずきです。干して、殻から豆を出しました。半分に割ると、豆がひとつおきに左右にわかれるのです。不思議です。
ほとんど全部あんこやおしるこになります。
デザイナー、島田佳幸さんを囲んで
鎌倉にアトリエを持つヌゥイの島田佳幸さんが、作品や、これから仕立てられる生地を持って軽井沢にやってきました。カラフルなフェルトを波のようにつないだもの、マレットの刺繍、ニットのレースなどなど、生地だけでもすでに作品と呼べるような、存在感たっぷりの素材たち。わくわくします。
それが島田さん独自の技法で「服」という形になったとき、その心地よい緊張感は着る人の気持ちをグッと高めてくれます。体が服を着ると同時に「心も装う」のです。
目に見えるものを使い、目に見えないものをデザインする力こそ、島田さんの凄いところです。
軽井沢 八風の里便り
軽井沢ニュースに連載しているコラムの約5年分を集めて「軽井沢 八風の里便り」という本にまとめました。イラストレーターである父、斎藤融との共同作業です。
都会から移住し、自然の中での生活から感じたことを毎月1回書きためました。お楽しみください。
コラムが本に!
「軽井沢ニュース」という地元のフリーペーパーがあり、それに5 年間「八風(はっぷう)の里から〜軽井沢で田舎暮らし〜」というコラムを、毎月連載してきました。それがこのたび本になります。
イラストレーターである父との共同作業です。
軽井沢ニュース舎のKARUIZAWA BOOKSというシリーズから「軽井沢 八風の里から」というタイトルで、夏には出版される予定です。
武重本家酒造の酒蔵開放
毎年春分の日に、茂田井宿にある武重本家酒造の酒蔵開放があります。
今年も大盛況!子どもたちは仕込み用のお水があまりにもおいしくて、何度も飲んでいました。
「ほうせんか」という発泡酒の試作品はとてもおいしかったです!きっと商品化されることでしょう。
ブルーベリー狩り
今日は児童館の催しでブルーベリー狩りに出かけました。
軽井沢といえば、昔からブルーベリージャムのイメージがあります。軽井沢の南にあたる、発地の広々とした農地にも、ブルーベリー畑が随分増えました。天気がよければ雄大な浅間を見ながら気持ちよく収穫を楽しむことが出来ます。
ブルーベリーは木によって甘かったり、すっぱかったりと味が微妙に違うのがおもしろかったです。赤ちゃんから大人まで、たくさんの木を巡り歩きながら、おなか一杯になるまでブルーベリーを楽しみました。
7月21日
今日は浅間山がとてもきれいに見えました。
山は毎日違った表情ではあるものの、いつも浅間山が生活を見守ってくれている安心感が確実にあるのです。
ドイツでは景色が変わらない状況が続いた年数を”景観年齢”と呼んでいるそうです。そして開発していく時には、まずその場所の景観年齢を定めるそうです。
ここは景観年齢を長く保ち、人の精神的安定に役立つ場所・・・。
ここは便利に生活していけるように景観にこだわらず開発を行う・・・。
というように決めていくそうです。
軽井沢は今どんどん開発がすすんでいるので、是非こんなやり方を採用して欲しいなあと思います。