軽井沢便り:クラシック・ギタリスト斎藤明子のブログ「軽井沢便り」

軽井沢便り

布ができるまで

2012.Feb.09
カテゴリー: 軽井沢便り

120209_nuno.jpg母の、糸紡ぎ、機織りについて書いてきましたが、これがその完成品です。
縦糸は市販のもので、横糸に自分で紡いだ糸を使っています。糸は太さが一定ではないのですが、そこがまたいい味になりました。
一緒に作業をした女性が5月に結婚するので、母はウェディングドレスにしたいくらいだと言って、仕上がり具合に大興奮でした。
普段あったりまえで着ている服ですが、服は布でできていて、布は糸を縦と横に置いて交互に組み合わせることでできていて、その糸は綿から紡ぎだされたものなのだ、ということの全てをしっかりと見ることができました。そしてそれを成し遂げるのに、人間は計り知れないほど考えに考えて、工夫し、生活に役立ててきたのだと痛感しました。

機織り

2012.Feb.06
カテゴリー: 軽井沢便り

120202_hataoriki.jpg糸紡ぎに成功した母は、お友達と二人でいよいよ機織りに取りかかりました。
明治時代の機械を使ってみると、要所要所に、作業がうまく行くようなたくさんの工夫が凝らされていることがわかるそうです。
そういった意味で、各地に残っている機織り機は、それぞれにみんな違います。
その人がその工夫を思いついたその瞬間の喜びを共有でき、本当にわくわくするそうです。

使いこなそうとする段階で、母にも様々な失敗が起こります。ただ、過去に誰もがやっていたシンプルな作業なのだからと、あきらめずに取り組むことができました。
するとよく考えればなぜ失敗したかが必ずわかり、問題を一つひとつ解決できるのです。そこが面白い!

また、非常に手間がかかる作業ではありますが、その苦労をわすれてしまうほど、糸をかけた機織り機の姿は美しいのです。

糸紡ぎ

2012.Feb.05
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120201_itotsumugi.jpg毎年農作業が終わった冬、母は色々な手仕事に挑戦します。
今年は偶然、明治時代の解体された機織り機が見事に組み立てられ命を吹きかえそたのを見て感動し、それを使うために糸を紡ぐところからやってみようということになりました。

数日の試行錯誤のうち、打ち直した真綿からスルスルと糸がでてくるように。
常に微妙なコントロールが必要なので、絶え間ない集中が続きます。
するとまるで、同じように糸を紡いでいた昔の人達と交信しているかのようだと言います。昔の人を照らしていたのと同じ、陽の光に包まれていると思うと、何とも幸せな気分なのだそうです。